〜第14回 知の上南戦参加記〜

11月5日、実に3年ぶりに知の上南戦が対面にて開催されました。今年は第14回目の開催となり、南山大学からは森山ゼミと上村ゼミ、上智大学からは小塩ゼミが参加しました。

まずはゼミ紹介から始まり、それぞれ日々のゼミ活動の詳細を共有し合い、お互いの理解を深める時間を設けました。ディスカッションやプレゼンを中心とした活動や、ペアワークを中心とした活動など、紹介を通し各ゼミの特色を知ることができました。

次に行われたのは、各大学のゼミ代表者による研究発表です。各代表者の発表後は質疑応答の時間が設けられました。

最初は、上智大学小塩ゼミのゼミ生である塚村さんの発表でした。研究テーマは”The Relationship between Native Americans and the American Mass Media: A study focusing on the late 20th and early 21st centuries”です。彼自身が訪れたカナダで撮影した写真を効果的に使いながら、メディアと北米の先住民族の関係性を分かりやすく解説されていました。

次は、同じく小塩ゼミの成田さんによる発表でした。”Gun violence in PG-13 films”というテーマのもと、増加傾向にある銃犯罪とPG-13指定映画の相関性を解説していました。グラフや具体的な数値を用いながらスターウォーズなどの身近な映画を例に挙げており、非常に説得力のある研究発表となっていました。

小塩ゼミの後は森山ゼミの発表が行われました。代表者である三浦さんは “Asian American Woman and Politics”というテーマのもと調査を行なっており、数ある事例の中でもボストン市長選を大きなテーマとして扱っていることが分かりました。女性の政治家が増加傾向にある中、残る課題についても言及しており、終始目が離せないプレゼンテーションでした。

15分休憩の後行われたのは、上村ゼミによる発表です。上村ゼミの代表者である橋本さんは“武力衝突に国際社会はどう介入するべきか”という研究テーマのもと調査をしており、MSF(国境なき医師団)を例に挙げながら自身の見解を述べていました。現状を分かりやすく明示したのち、結びとして非軍事的な介入の必要性を説いており、あらためて国際社会について考えさせられる内容となりました。

研究発表後は各ゼミの教授による挨拶が行われ、その後は懇親会を行いました。ゼミの内容だけでなく、それぞれの大学の様子などを話し、和気藹々と交流を深めることができました。

第14回となる「知の上南戦」は以上で幕を閉じました。3年ぶりの対面開催ということもあり、互いに新鮮な気持ちで臨めたと思います。また、他大学のゼミ生の研究テーマを知ることで、自身の視野を広げることができました。限られた時間の中行われた研究発表会でしたが、とても有意義な時間を過ごせたと感じています。来年の「知の上南戦」も対面で開催できるよう願っております。

(報告者:本学科4年 佐藤冴)